2017年2月12日日曜日

TT日記 2/10 (22日目)

昨年トリニダードで事件にあって亡くなった長木谷麻美というスティールパン奏者がいる。
麻美は長年トリニダードでスティールパンを弾き、そしてトリニダードを愛した人だ。
日本から来てるスティールパン奏者達と一緒に麻美を偲びに「クインズ・パーク・サバンナ」という公園へ向かう。
とても印象的な大きな木の下に花束、麻美の好きだったお酒、お菓子やフルーツをお供えした。
供養ができたらとお経を唱えた。

仏のいる世界は、安らかで穏やかな場所であり、様々な神様や人たちで溢れかえっている。木には沢山の花や実をつけ、音楽が絶え間なく鳴り響いている…といった場面が出てくるお経がある。
そういう世界に麻美は行って欲しい。

麻美と出会い、心にぽっかりと穴を空けてしまった。
日本にいる身近にいる仲間や、ここトリニダードの人達にとっても彼女の存在は大きい。
想い続け、奏で続けるという言葉は彼女への一番の供養になる。
サバンナの大きな木の下で、麻美を想ってみんなで寄り添った。

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夜はパンヤード。
セミファイナルまであと二日。
通しでの練習が基本、昨夜来なかった人に向けた部分的なドリル練習もあったり。
昨日ロビーが言ってたアレンジカットは特に無く、明日にはまとめると。

しかし、現地のプレーヤーはタフな人が多い。
疲れてアクビしてる人もいるし、座り込んでる人もいる。
曲が始まったときの音の出し方が非常にタフだ。
体全体を使って音にしている、しなやかさは桁違い。
フィジカル的な事は今すぐに追いつける問題じゃない。
これは帰ってからどんな練習したらいいかなというのを考えさせてくれる。
来て良かった、凄い刺激になってる。

日付変わって1時前に練習終了。
帰ったらビールが無いのでパンヤードのバーで買って帰る。

今日の一言:ビールは家に買い置きしておこう